「催眠療法」ⅩⅢ

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付 録 自己催眠と他者催眠

自己催眠を学び活用することの価値

 自己催眠とは、自分で自分を催眠状態に導くためのテクニック(技術)です。そしてその後(催眠に入りトランス状態が作られた後)にどのように自己の無意識に働きかけるかが重要になります。この本では主に無意識という言葉を使いますが、潜在意識と同じ意昧と考えて下さい。
 自己催眠で能力の開発をする人も多いことでしょう。特に催眠という状態は、右脳を活性化させ、創造力やイメージ、直感などの開発に役立ちます。いや、もっとはるかにそれらを超えた能力の開発も可能なのです。
 さらに、自分を心の病から早くそして効率よく解放するために活用したり、解放され治った後に、さらに自己向上のために、性格改善や自己実現のために暗示を入れ活用したり、理想的な自己イメージを描くことでなりたい自分になったり、自分の夢や願望を実現させるために無意識(潜在意識)の力を引き出したり、またはハイヤーセルフとの対話によって高い心の境地を目指したりといろいろな活用が可能となります。
 自分を催眠(トランス)状態に導くには、多くのテクニックがありますが、時間がたっぷりある場合を除き、やはり迅速に催眠状態に入り、的確な暗示を自分の無意識に送り込んでいくことが理想だと考えています。自分を催眠状態にするのに時間がかかっていたのでは、日常生活の中に頻繁に取り入れていくことが憶劫になることも多いでしょう。だから私は、私の所に自己催眠を習いに来る方々には、段階を経て、最終的には、瞬間的に自分を催眠状態にもっていくことができるように教えています。また、催眠状態を作らなくても、暗示を自分の無意識に瞬時に送り込む条件づけも行っています。それは、どのような状態にあっても、自分の無意識に働きかけることができる貴重な武器になります。さらに願望を叶えるために、必要な信念というものをしっかりと植えつけています。十分に信念が養われなければ、無意識からの奇跡的な力は望めません。これが大切なのです。
  “信念”それは“自分を信じることができる強い心”でもあり、それがいかに大事かということは後で触れていきます。
 潜在意識はどのような願望も叶えることができるという本を読み、試してみるのだけどどうもうまくいかない。やはりそんなこと無理だよと諦めてしまう。願いが本当に叶ったという実感を持つまでは、本に書かれていることが信じられないものなのです。
 信じようと思い、願えば叶うのだという信念を強く抱いてみても、すぐに結果が出ないと信念はグラつくものです。人によって時間的差はあるものの、やはり時間が経つと、どんなにしっかりと信念を抱いていたとしても不安になってきます。重要なかけがえのない事柄であればあるほど、どうしようもなく心が不安に駆られますが、実はここからが信念を養うよい機会になっているのです。信念というものは時間をかけ苦しみながら養っていくものなのです。ポンと人から与えられるものではありません。ある願望を抱き、その実現を願ってもうまくいかないときには、自分を見つめ直し、今何が白分に足りないかに気づき、そのことを補う努力をして時が来るのを待つことです。願いや結果が出ていない期間を、どのように過ごすかが明暗を分け、その人がより強い信念を持ち得るかが決まってきます。強い信念で自分を支えられるようになったとき、願いが全てあなたのものになるのです。夢が実現するのです。
 しかしながら、多くの人は潜在意識活用の本を読んでも成果を出せず、やはりダメかと投げ出してしまうのです。結局、自己催眠のテクニックをマスターしたとしても、そこで何らかの願望を自分の無意識(潜在意識)に送り込んだとしても、信念がないがゆえに、願望の実現まで待つことができないのです。
 願望というものは大きければ大きいほど、すぐに叶えられるものではありません。ですから信念の他にも、それが叶えられるまでの期間にやるべきことを、しっかりやり、きちんと実践し続けなければいけません。
 人が窮地に追い込まれたとき、いかに自分を信じきれるかということが、その人の人間としての完成度のバロメーターになると思っています。必ずこの窮地を乗り越えられると自分に暗示を入れることはできるでしょうが、本当に自分の心がその暗示を受け入れて安心しきれるものではありません。どうしても悩むものですし、人問ですからそれは仕方ないと思っています。しかしながら、せっかく自己催眠を学び活用する人にとって、自分の無意識に暗示を入れたがただ悩んでいるのではもったいないと思います。
 それではどのようにすべきでしょうか。どうすれば無意識に送った願望は確実に叶うのでしょうか。

◆目 次◆

まえがき

第1章 催眠療法について
催眠療法とは
催眠療法のあり方について
心を治すとは
トラウマ(心の傷)とは
治療者側に努力と向上
退行催眠療法とは
どのようにして症状が消えるか

第2章 症状の実際と治療理念
寂しくて一人でいられない
親の愛情を受けていない
親を殺したくなる
子供時代の環境(不安神経症)
共依存症
パニック障害
強迫性障害(強迫神経症)
症状が進行する背景
■強迫神経症の場合
■おならで悩んでいる場合
人と交流ができない
自分に自信が持てない
赤面
身体醜形(恐怖)障害
劣等感
対人緊張・あがり
対人恐怖・視線恐怖
多汗症
幼児虐待
■親からの虐待
■世代間伝達
性的不能
性的虐待
前世療法について

付 録 
自己催眠と他者催眠
自己催眠を学び活用することの価値
他者催眠術に対する誤解
他者催眠術の習得

あとがき