「催眠療法」ⅩⅨ

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 人生においての様々な出来事で、人が何をどのように学んでいくかは、大きな個人的違いがあります。それは、生まれつきに備わっているものばかりのせいではなく、これまでの人生でどれだけ成長してきたかが大きく影響しています。人は学ぶにおいて段階があります。一足飛びに高いレペルまで学び取っていくわけにはいきません。だんだんと、高く深いレベルのことが理解できるようになっていきます。そして、よく言われるように、人は自分の尺度でしか人を推し量ることができないものなので、他の人が、自分と同じ本を読んだり何か同じ体験をしたりしたとしても、自分のレペルを超えた部分に関しては、どれだけの内容のものをどのように理解し学んだかを分かることはできません。もちろん自分より低いレベルのことだけは推し量ることができます。このように現時点において学ベるレペルが定まっています。それゆえに焦らずに、しかも着実に自己向上を図らなければなりません。
 人が心の病から解放されたとき、その症状ゆえに阻害され、いままでに学べなかった世界を学んでいく第一歩を踏み出したようなものです。多くを学び人生の意義を見い出すために常に向上を図っていかれることを心から願いやみません。
 人生に与えられた時間には限度があります。したがって悩みのなかで立ち止まり苦痛の日々を送っていると、取り返しのつかない時間を無駄に過ごしてしまい後悔することになるでしょう。過去において失った時間は返ってこないように、心の病によって起こる身体的・精神的症状もあるボーダーラインを超えてしまったら、もう後戻りはできなくなるということも心して欲しいのです。だから、まだ引き返せるうちに早く自分の心の深層に抑圧されたトラウマや、うっ積した感情や葛藤、怒りなどを作り出した過去の人生をいつまでもこだわることなく解放してやることです。それがあなたの未来を開くことになるのです。
 あなたがこの一度しかない人生を深く昧わいながら、より成長・向上して、有意義な価値ある人生に生きがいを持って過ごされることを心からお祈りいたします。

マインド・サイエンス
井手無動

◆目 次◆

まえがき

第1章 催眠療法について
催眠療法とは
催眠療法のあり方について
心を治すとは
トラウマ(心の傷)とは
治療者側に努力と向上
退行催眠療法とは
どのようにして症状が消えるか

第2章 症状の実際と治療理念
寂しくて一人でいられない
親の愛情を受けていない
親を殺したくなる
子供時代の環境(不安神経症)
共依存症
パニック障害
強迫性障害(強迫神経症)
症状が進行する背景
■強迫神経症の場合
■おならで悩んでいる場合
人と交流ができない
自分に自信が持てない
赤面
身体醜形(恐怖)障害
劣等感
対人緊張・あがり
対人恐怖・視線恐怖
多汗症
幼児虐待
■親からの虐待
■世代間伝達
性的不能
性的虐待
前世療法について

付 録 
自己催眠と他者催眠
自己催眠を学び活用することの価値
他者催眠術に対する誤解
他者催眠術の習得

あとがき